「untitled」が初心者にやさしかった

 

「untitled」みました。

 

すごい。すごかった。

 

ただの"アイドルのライブ"として片付けられてしまうのはもったいなさすぎる。

 

基本的にアイドルのライブはファンが参戦するものでアウェイになるわけない。だから極論を言えば、何をしても盛り上がる。

そうでないにしろ、いくらでもマニア向けだったり内輪ネタしたり、私物化できるはずなんだよ。

そうなるとファンにとっては嬉しいだろうけど初見の人にとっては地獄でしかない。

 

だから不安だった。

前に書いた通り、去年の暮れから改めて好きになりだしたからアルバム曲もライブ内容も知らなかった。なにも。

この円盤を買っても自分はついていけないのでは?と。

 

でもそこはやっぱりさすがだなあと思った。ひとつ上の段階に行っているというか。

初回盤についてた嵐会を見たのも大きかったと思うけど。

敷居が低くて初見の人も楽しめる、ファンだったらもっと楽しめる、解釈が広がる、っていうひとつ上どころかもう他のアイドルを寄せ付けない勢いで高みに到達している。

 

「untitled」はエンターテイメントの世界だった。作り込み方とか、魅せ方とか、ひとつのショーを見ているようだった。

 

ただの曲の詰め合わせじゃなくて物語性とか流れが練られてて最高。

 

もちろんアルバムを聴いていたらもっともっと楽しめるのだろうと思うけど、こういう雰囲気のブロックだけど次は何だろう?こう来てたのにこの曲!?って、初見だからこそすごい楽しめたし、曲を知らなくても言わんとしていることがよく伝わってきた。

 

巨大スクリーンとか3Dとかスマホ映像とかペンライト制御とかその他諸々、新しいことを思いついて提案して確実に実現させるその流れにスタッフとの信頼関係と資金力を強く感じざるを得ないし。

 

 

よくディズニーみたい、って聞くけど本当にそう。映像からでもわかる。見終わった後の多幸感がすごい。

嵐のライブというものがひとつのジャンルとして確立されつつあると思った。
 

じゃあ彼ら自身はアイドルではないのかと言われるとぜんぜんそんなことなくて。ファンサめっちゃしてるしカメラ目線で撃ち抜かれるし歌って踊ってキラキラ輝く姿はまさにアイドル。The アイドル。

 

そこがいいんだろうなあ。

アイドルというものに誇りを持ちつつ、色んなジャンルから吸収していってライブのクオリティを高めていく姿勢がすきだ。

その上で、まだ途中であり「未完」であり夢見ることを止めない彼らがとてもすきだ。と実感した。

 

 

紅白で落ちた身としては潤くんのビジュがどんぴしゃで拝みたくなった。どんな瞬間もお顔がきれい。風雲、ビタスイ、Song for you、彼方へが特にすきです。

こちらからは以上です。