幕張メッセで新しい青空を見てきた話
こんなに最初から涙腺が崩壊したライブは初めてだった。
いつもならどんなライブが始まるんだろうという期待と高揚感とともにovertureが始まるのに、
れに!かなこ!ももか!しおりん!あーりん!の並びが最後なんだなという実感と、始まってしまったら有安がいなくなってしまうという現実で、今日は泣きながら始まった。
そして、Z伝説のイントロがかかった瞬間、これだ。と思った。5人最後のライブの1曲目は、5人のはじまりのうたであるこれしかない。理想的すぎて涙腺決壊。
また、出てきた5人の衣装があの2014紅白のものだと気づくのに時間はかからず。
「次は5人で!」はずっと叶わないことになってしまったけど、その衣装を着た5人を最後に見れて良かった。
いちばん面白いなと思ったのは、4人から有安さんへのメッセージ。
「有安はももクロを辞めてよかったなと思うくらい幸せな人生を送ってほしい、そしてももクロは有安が辞めなきゃよかったなと思うくらい輝いていきたい」
ってグループ内最年少21歳の女の子が言うんですよ。
卒業するメンバーに向かって。
最高です。
わたしはキラキラしてるアイドルが好きなんです。あーりんはももクロで輝いていたいって言うんです。
これぞ需要と供給。
あーりんが輝いていたいって思い続けているなら、わたしはどこまでも応援すると決意した。
8年間一緒にやってきたメンバーに対するメッセージで、やっぱり人柄って出るなと思った。
笑顔が一番な最年長はすぐ泣くひたすら温かい人だし、
冷静でいちばん大人に成長したと思ってた子は幼い頃の泣き顔を見せていて。
そしてリーダーはただただエモかった。
「言えなかったけど…10周年は5人だと思ってた、叶わない夢もあるんだなと思った」
これまで紅白や国立という夢を叶えてきた夏菜子ちゃんがそんなことを言う絶望感というかやるせなさというか。
どこかの場所でライブをしたいという夢はいつか叶う。紅白、国立、これまでだって叶えてきた。
けど、誰々とライブをしたいという夢は、その人がいなくなったらもう一生叶わない。
当たり前のことだけど、その事実が苦しい。
でもリーダーもわたしたちと同じ気持ちだったって分かってほっとした。マスコミ向けの笑顔貼り付けてる夏菜子ちゃんじゃなくて、泣きそうになってマイクを口に近づけたり離したりしてお腹に手を当てる夏菜子ちゃん。本音を言ってくれる夏菜子ちゃんが見れた。
当の本人である有安さんは、途中泣きそうにはなりつつも、でも悔いのないすがすがしい顔をしていた。最後まで晴れやかな笑顔で去っていった。
今までありがとう、どうかお幸せに。
4人になったももクロは今後どうなっていくのか。
リーダーも「ついてこいなんて言えませんが…途中参加でも…」なんて言っていたが、
最年長の「一生ついてこいよ!」
で場の雰囲気が一気にそっちに向かった。
さっきまであんなに泣いてた人と同一人物とは思えないくらいかっこよかった。
4人のももクロにまだ違和感はあるけど、行く先がどうなっていくのかとても気になるので、わたしはついていきます。
4人の始まりとして「あの空へ向かって」を歌ったその覚悟についていきたい。
幕張メッセ行ってよかった。5人のももクロの終わりと4人のももクロの始まりに立ち会えてよかった。わたしの大好きなアイドルがそこにいた。